店内の什器の多くは古いものばかりです。
鉄工所で使われていたものや、母校が廃校になった時にもらってきたものもあります。古いものが好きなのは、大量生産時代のものとは違う何か厚みが感じられるから。使い捨ての現代に、ものづくりは簡単に捨てられることを前提に行われ、使う側も 物を大切にすることはしないように感じます。一方で、手間ひまかけてつくられたものやアンティークなどの古いものも注目をあびていて、そう考えると二極化の時代と言えます。
古いものはアンティークショップやオークションなどでびっくりするような価格で売買されています。ここまでくると行き過ぎていると思いますが、最近興味があるのが、「自分でつくる」こと。もし自分でつくれないなら、プロの人に協力してつくってもらうこと。
意外に身近なところにものづくりのプロがいて、意外に熱心に協力してくれるのです。設計は自分でして 材料も細かく指定して。費用も時間も少々かかるけれど、できあがったものには、長い時間を経た古いものと同じ手作業の温かみが感じられます。古いものを高いお金で買うこともいいけれど、もしかすると「自分でつくる」ことこそ、この時代にいつの間にか抜け落ちた選択肢だったのかなと。
店で使用しているテーブルや棚、看板がそれです。 ものづくり 楽しいですねー。