猿喉橋町の中古カメラ屋をひさしぶりにのぞいた。
このところアナログ一眼にココロが移りつつあって、引きのばし機で自分でプリントするのも面白そうかなと、相談に行った。店内には、銀色の機械式のカメラがガラスケースの中にぎゅうぎゅうに並べてある。どれを見ても とてもカッコいい。カメラ屋や家電ショップに行っても もうアナログ一眼を目にすることがなくなり、時代は一気にデジタル一色。この辺りの中古カメラ屋を歩いていると まるでタイムスリップしたかのように感じる。この猿喉橋町のセピアな雰囲気といい、どんどん薄れて消えていきそうなアナログカメラといい、今のうちに触れておかないといけないような気分にさせられる。
プリントするための機材でも中古なら 比較的安価で一式そろえられるよう。「撮る」ことのほかに、現像やプリントの作業もふくめて写真、と思えば たのしそう。
当たり前のように在ったものが、いつの間にか姿を消して、そのうち一部のこだわる人だけのものになっていく。そうしてビンテージとかアンティークとかいう名前がくっついて特別なものやコトに変わっていく。
アナログカメラの時代を生きてきた人たちから 今のうちにいろんなことを吸収しておきたいなぁとおもった。