郵便配達員の友人と食事をした。彼は、最近は配達物の多くがDMだったり請求書だったりで、信書はめっきり少なくなったと言う。そして、配達を心待ちにしてくれる人もいなくなっていると言う。また、業務の多さでゆっくり立ち話さえする余裕がなくて・・とも残念がる。
なるほどなぁ 今まで受け取る側の立場でしか考えたことはなかった。
そういえば 大学時代に独り暮らしをしていたとき、アパートのポストを開けるのが楽しみだった。最近は年賀状が届くときくらいしか、そのドキドキ感は無くなった。携帯やメールがこれだけ使われるようになったと思えば仕方ないのかもしれない。
先日、知人から手紙が届いた。旅行先から投函してくれたようだ。久々の手書きの葉書でとてもうれしかった。学生時代、よくひとりで旅行に行った。そこできれいな景色を目にするたび、このゾワゾワする感動を誰かに伝えたい とせっせと葉書を書いたのを思い出す。絵を描いてみたり、わざわざご当地切手を求めたり、ポストを延々と探し回ったり―。この作業が結構楽しい。僕らの年代は、それでも手紙や葉書を書いた世代だと思う。だからこそ携帯やメールでは伝わらないものが肉筆から見えてくる気がする。
手書きの便りを懐かしむ世代と、手書きを新しいと感じる世代が、肉筆を楽しむときがきっと来ると思う。
ということで、手紙にまつわる小さい企画ができたらと思います。