なんと今年の8月は雨の多いこと。8月上旬は晴天が多い自分ルールは丸ハズレ。山登りの計画を急きょ変更して、台風がくる前の8月8日 決行することにした。岡山の山ショップ アシーズでも 松本のICIでもやめておいた方がいいと言われたけど、天気図を見ても、朝5時の白馬駅前の賑わいを見ても、今日なら行けそうと思った。大雪渓は雪と氷で歩きづらいだけでなく、一気に1000mも上がる急登。雪渓を越えた後の 日本一と言われるお花畑も 足元はガレ場で疲労した体には愛でる余裕もなし―。左右の崖からの落石にドキドキしながら、と緊張の連続だった。
小屋についたころには、長男の頭痛はひどくなり2700mの高地で 昭和大の医師の診察を受けることになった。雨と冷気で登るあいだも終始寒かったのもあり、長男はあまり水分を摂ろうとしなかったのが一因だったようだ。前回の燕岳の時には、登山口で前泊して高地順応できたけれど、今回はそんな準備もできず、なるべくして高山病になったようなものだ。その上、体を休ませ、眠らせたことが 呼吸をさらに弱め、低酸素を助長させてしまった…。さいわい、点滴も内服もなしで少しずつ症状は回復したので助かった。一歩一歩あるきながら、つくづくイモトアヤコと田中陽希はすごいなぁーと尊敬。いらないと思っていたハイドレーションシステムは、雨の日にはその都度ザックを開けなくても水分が摂れるので便利良さそうとか、長い急な坂を下るときには足の負担を分散するポールはいると思った。
翌朝も雨だったけれど、ラッキーなことに台風の影響はまだ少なく無事下山できた。山小屋からたった200mで山頂だったけど、台風の風を受ける稜線を歩くのは危険と思ってやめた。
その後、嫁さんのリクエストで初の上高地へ。そこから徳本を越えて山行するならいいんだけど、まさかスウィーツを食べるだけに上高地へ行くのは正直はずかしい気がした。それでも早朝の上高地は神聖な雰囲気だった。明神橋までを散策して河童橋まで戻ったころには、もう朝の姿とは違い すっかりそこは観光地で興ざめした。五千尺ホテルのケーキを食べて午前中には退散した。
その後も 結局雨ばかりの車中泊旅だったけど、ふりかえれば 雨のおかげで涼しく適度に風が吹き、どこに行っても比較的観光客は少なく快適な旅行だった。来年 長男は中学生になると思えば、こんな旅行ももしかすると最後かも。そう思うとつらかったけど頑張って登った白馬岳もいい思い出になったと思う。
photoback 今年もつくりました。これ記念にいいですよ。